アンディーさんの旅日記「銀川滞在最後の日」





“西夏王陵”

  7月6日(木) 快晴  銀川にて

  いつものホテルからいつもの車で会社に出社。
でも、私の中では何かが違う。今日は中国滞在最後の日。
2ヶ月あまりはあっという間に過ぎ去ってしまった。
会社の主な人にお礼の感謝をし、みんなにまた来いと言われ、
是非とも来たいという思いを抑えてうけこたえ。
挨拶がだいたい終わると、中国赴任の副総経理の日本人“U氏”が私に目で外を合図。

  私とU氏は、お客専用のバスに乗り込み、一路西夏王陵へ!
会社を出発し、西へひた走る。20分も走ると、のどかな田畑の農村地帯へ飛び込む。
正面にはガラン山脈が目の前に迫ってくる。
西夏王陵は左折の看板、左折して5分もするとはるか遠くまで伸びるまっすぐな道。
車など全く走っていない。
中国式で、道のセンターラインをひたすらはしる。
道の左側は、地平線が見渡せるほどの広大は畑地帯。
右側は、うって変わって荒れた大地。緑もまばらに生えている。

何だろう?ところどころに土をもった塔みたいなものがたくさん点在。
そのすぐ奥に、茶色の岩山がそびえたつ。このあたりの山は、木のない岩山が普通。
左折してから20分もすると、右側奥に大きな土もりがいくつも見えた。
あれが、西夏王陵だ!
大きな門をくぐり、西夏王陵内に車で入る。
少し行くと、右手に博物館が目に入る。

  車を降りて、博物館の中へ!
さすがに、平日の午前中とあって、人は極端に少ない。
中には、西夏時代の遺跡が数多く展示されている。
西夏王陵周辺の模型があった。
先ほどくる途中で見た土の塔は、西夏時代の著名な人の墓あるいは遺跡だった。
西夏王陵からかなり遠いところまで点在している。
でも、何もない荒れた台地にあるため、ここからほとんど見渡せる。
U氏に西夏王陵の事を聞いても、詳細は語れない。
必死で、中国の漢字を理解しようと読んでみる。

西夏はこの地方での唯一の独立国家を築いた王朝。
その他は,ほとんど他からの王朝の侵略を受け続けた。
西夏文字は現代文字の源で有名らしい。

  博物館を出て、いよいよ西夏王朝の遺跡へ!
200mほどある、灯篭が両側に立っている道を突きぬける。
緑がきれいに施され、花も植えられている。但し、造花が多い。
この地方で、本物の花園は見た事がない。冬のきびしさと雨が降らないからであろう。

  この道を抜けると、周り一面、土色一色になる。
左右、その奥に土をもった巨大な丸型、四角型、台形型などの遺跡があり、
中まで掘った穴があるが入れない。
土を触ってみたが,岩のように硬い。

  いきなり、U氏が “この前ようー、ここに来た時に、急に小便がしたくなったのであそこで、
仕方なくやってたら、警備員にこっぴどくしかられたー!いやー、まいった!まいった!”
何がまいった!まいった!だ。詳細な状況は、下記の通り。

急にもよおしたU氏は、まわりを見渡した。が、一面土の平原で体を隠すとこすらない。
しょうがないので、土盛の遺跡の周りを周ったら、ちょうど高さ1.2メータぐらいの人が、
ちょうど入れるくらいの洞穴を見つけた。
これだ!!と確信したU氏は、周りをきょろきょろ伺いながら、中へ入る。
ところが、むこうの方で、警備員が不思議そうにこちらを見ていたことに、U氏は気づいていない。

  U氏は、すばやくチャックを降ろして、中へ入ろうとするが、
身長が185センチもあるので、かなり中腰でしゃがみこまないと、中に入れない。
立ションならず、中腰ション!それを、さきほど遠くで不思議そうに見ていた警備員が、
ものすごい形相でこちらへ走ってきた。

  U氏の後ろまで来て、中国語でめっちゃ怒っている。
まだ、完了していないU氏は、そのままのめっちゃつらそうな格好、で受け答え!
やっと、欲求を完了して、振り返り(おいおい、チャックしめい!!)ひたすら、平謝り。
西夏王陵で中腰ションをしたのは、後にも先にも彼一人である。
U氏は、銀川市長にも顔聴きの、飛行場にも顔パスで入り込めるほど人物が西夏王陵で
立ション、じゃなくて中腰ションで逮捕なんてなったら、シャレにならんぞなー!
ほんとうに、日本人のやることには、中国人にとて理解しがたいことだろう!
(アホか!日本でもいっしょじゃい!!)

  さらに、奥に歩いて進む。
一番奥に、さらに大きい丸型の土もりが有り。王朝の墓だ!
私の推測では、直径20m、高さ30mくらいかな・・!?
風をまともに受けて、風化の穴がたくさん空いている。土の間には土器、が散乱、
いまだ発掘中である。
数千年の時の経過して、ここに残っている。
また、残そうとした昔の人間の偉大さに驚嘆!啓蒙!
建設当時は表面にすばらしい装飾がほどこされていたらしいが・・・。

これをみて考えさせられる。
はたして、我々は、今2000年先の人類に残したいものがあるのだろうか!?
残さなければいけない使命をもっているものだろうか!?

  中国の歴史文化のすばらしさに満足し、この後、飛行場、銀川を出発した。
また、来れることを願って・・・!

上へ戻る



[★高収入が可能!WEBデザインのプロになってみない?! Click Here! 自宅で仕事がしたい人必見! Click Here!]
[ CGIレンタルサービス | 100MBの無料HPスペース | 検索エンジン登録代行サービス ]
[ 初心者でも安心なレンタルサーバー。50MBで250円から。CGI・SSI・PHPが使えます。 ]


FC2 キャッシング 出会い 無料アクセス解析