アンディーさんの旅日記「銀川お決まりツアー その2」





“銀川お決まりツアー その2”

  昼飯の後は、お決まりの買物ツアーである!
歩行者天国の両側にいっぱい立ち並ぶ、デパートや店屋には目もくれず、
その奥にある、露天商が立ち並ぶ、決してきれいとは言えない雑居ビルの中に入ってゆく。
実は、メイン通りの店屋よりも、こういう問屋みたいな店屋の方が、はるかに安く、
値切る事もできるのだ。

  一件の店屋の広さは、4畳半ぐらいで、通路にはみだして、商品が山積みされている。
ビルの階毎、露天の場所毎に服、ズボン、スポーツウエアー、カバン、クツ、アクセサリー等が
密集してかたまっており、同じ商品がたくさんの店で売られている。正札はほとんど無い。
平日だというのに、通路いっぱいに歩けないほどの人が、あふれている。

  M氏とA氏がスポーツウエアーの店でユニフォームを買おうと交渉している。
見ると、世界中のサッカー、バスケ、野球のプロチームのユニフォームやナイキ等の
ブランドのウエアーが天井近くまでかかげてある。
もちろん、日本のサッカーチームのユニフォームも置いてある。
“このユニフォーム、日本でも同じ物があるが、上下のセットで15000円は下だらんぞー!”
PC気違いのM氏が言う。
交渉の結果、上下セットを2着づつ2人で買って、全部で120元だった。

  安く買えることももちろん良いが、日本人4人が電卓を持ちながら、交渉を始めると
筆記と身振りの交渉のため、まわりの店の人も、見ているお客も大勢寄ってきて、
協力してくれるは説明してくれるはで、大騒ぎ!
この、コミュニケーションがたまらなく楽しい。
日本人の決まり文句の、お客への対応とは大きく違うんだよね!

私も、ウールのスラックスを値切って40元で買った。
買う前に、試着しようとしたが、こんなところにあるわけないよな!
店の人が、試着するならここでって、え?
なんか、うすぎたないカーテンみたいな布を持ってきて、腰から下を隠そうとした。
やっとわかった!
でも、こんな通路の真ん中で、試着なんかできるかと思い、フィットすると確信して試着を断念!

しかし、女性はどうするんだろう?特に、店の人が男性だったら・・。
でも待てよ?トイレでも、仕切りも無いところで平気なんだから、気にしないんだろうな!
妙に納得した自分の理論に満足! んなアホな!

  裾のカットはこの店屋ではなく、1階のミシンおばちゃんに、やってもらう。
試着せずに寸法をどうやって測るのかなっと思っている間に、
今はいているスボン腰から裾までメジャーで測って、わずか数秒!
雑な中国人らしい!5分もすると出来上がり。ちゃんとアイロンもかけてくれて、2元渡す。

時計屋街に行くのは、これまたパターン!ブランド品(!?)の時計たとえば、
オメガ、ディオール、カルバンクライン、イブサン、カルチェが20−40元、
ローレックスが200−250元で、みんなお土産品として、一人で4個も5個も買っている。
今日も、最年長のF氏とM氏が2個づつ買っている。F氏なんか、もうこれで7個目ぐらい・・・。
水にはつけてはいけない、デリケートな品質らしい。

時計のおっちゃんなんか、もう顔馴染みで、商売繁盛のにこにこ顔、買った実績重視で、
どんどん後から買う方が、安くなってゆく。

  次に、このビルの1階に有る、市場を拝見しに行く。
すごい臭いだ。ものすごい種類の野菜が、山積みされている。野菜の1束が、優に1kg以上有る。
買う単位は、何キロ単位。1キロが、ほとんど1元以下の何角何分の価格。
ここで、先ほどの1分札を、使ったりするのかあ!
しかし、中国料理が安いはずだ!食材がこの値段で、手に入るんだから・・。

奥にいくと、今度は生臭い強烈な臭い。肉類のでっかいかたまりが、ところ狭しと並んでいる。
鳥肉は、1匹丸ごとしかない。(内臓、頭付きのおまけ付)
中国人の主婦は、誰でも肉をさばけるんだなあ! とすこし、関心!

あった!あった! 生きたヘビが! おりの中で、ぺろぺろ下を出しながら、
食べられるのを待っている。
50−60センチは有る大きさだ。これも、主婦がさばくのかなあ?

魚も、ふな、こい、なまずの類が水槽の中で、いっぱい泳いでいる。
珍しく、シャコエビまで売っていた。
“川で取れるシャコかなあ! まあ、ザリガニみたいなもんか!”
カニも大きいのやら、小さいのやら、けっこう種類があった。

“あ−あ!この臭いはもう・・・。”と言いながら、市場を退散。

  さすがに買物で、歩きつかれてきた。ちょっと休憩がてら、ゲームセンターへ行く。
ここは、全く日本のセガワールドと同じ。ゲームは全て日本製。
コインを入れるところに100円と書いてある。
但し、画面と声は中国語。マージャンゲームなんか、字が日本語と違うので、間違える!
間違える!バイトの兄ちゃんが、後ろからちゃんと教えてくれるが、逆にうっとおしい!
“自分でやらせろーーだ!”“あっ! もうコインが無い!”

  それから、このゲームセンターの2階へ階段で登る。何が有るかというと、プールバーだ!
プールがある飲み屋ではない。 ビリヤード場だ!
1時間で1卓10元、2人でやるから3時間で1人当たり15元と安い。
この値段は、中国人にっとっても安いらしく、いつも半分以上の卓が詰まっている。
というか、キューが足りなくてたくさんの人数ができないらしい。
そりゃそうだ!だって、中国人は1卓4人で交代でやってるんもんだから。

  ビリヤードも勝負を満喫し、外へ出ると6時、でも、まだカンカン照り!
“でも腹へったなあ!”とM氏が言う。
こいつは、あの臭い香草を平気で食べるばかりか、量も多い!
昼のラーメンも普通盛をぺロッとたいらげてしまった。
やつは、まさに中国向きの日本人とみんなが言う。
インドでモリモリ食っても、腹こわさなかったやつは珍しい。

  いつもの“山水”(中国レストラン)へ足を運ぶ。
入り口で、いつもの真っ赤なチャイナドレスのおねいちゃんに、ニコッとされ、中に案内される。
“ニーハオ!”これまた、いつものチーフ(きれいな女性)が笑顔で応える。
我々は、この店ではなじみの客だ!

生ビール(ジョッキ)とつまみのきゅうりのぶつ切り、トマトスライスをまず注文。
ジョッキの生ビールが飲めるところは、数少ない。もちろん、ちゃんと冷えている。
忘れずに、“砂糖ブヨ!、塩ヨウ!”と言う。

塩を頼むのに、最初は苦労した。普通に“エン”と言っても、大抵はわかってもらえない。
“イエーーン!”と口と顔をいがめて、“エ”にアクセントと、
上がり調子の発音で言うのが、コツだ。
何度も言うと、口が疲れる。F氏は、この言い方が大変うまい。
顔を見ていると、わらけてくる。ギャハハ!

今日は、カニが入荷したらしく、しきりに勧められる。
“どんなカニだ?”と聞いても、説明できないようで、カニ自体を、皿に盛って、
見せにきてくれた。ワタリガニもどきだ。

“よし、これを塩ゆでにしてくれ!その他の味付けは全く不要!”
通じたかどうか、わからないので、出てくるのが楽しみだ。
カニ料理はけっこう食べたことがあるが、いろいろ味付けしてあって口に合わない場合が
少なくない。
♪カニ食べ いこおーー!♪カニ食べ いこおーー! パフィー合唱!
あほか!おまえら!

  しばし待つこと、数十分。
“おー!出てきた!これ!これ!このやりかた!”
F氏が、親指を立ててOK!サイン。カニミソも捨てずに残っている。
“これはうめー!”何を食ってもおいしいと言うM氏が真っ先に味見!
私は、ミソを食べてみる。ムーー!大変いけるーー!
やはり、単純な塩味が日本人には一番!
久しぶりのヒット商品だ!
その他、数品出てきて、腹一杯!

  お決まりパターンツアー最後の締めくくりは理容室である。
理容室と言っても、髪の毛を切るのではない。
その2階でやる按摩(マッサージ)である。
私の行き付けの、オーママ、チーママ姉妹の経営する店屋へ向かう。

ゲストハウスに移る前は、ほぼ毎日のように行っていたが今は終末だけになってしまった。

ガラス張りの店屋の中で、オーママが私に手を振っている。
相変わらず暇そうで、1階には客はいない!
従業員の若い女の子が4ー5人たむろして遊んでおり、私を見ると店から出てきて容赦なく、
中国語で話しかけてくる。
わかっているふりをしながら、 最後に“チンプトン!”(わかんない!)

私とA氏以外の3人は、この店は初めて。
2階へ上がり、私はいつもの足浴按摩、他の4人は全身按摩。
按摩の種類によって部屋が違うのだ!

  まず、私はいつものようにソファーに座る。少しすると、チーママがお茶を持ってくる。
めっちゃ熱い、いつものお茶。
チーママも、中国語でお構いなくに、べらべらしゃべってくる。
私は、すかさず、紙に書いて応戦!

“ご機嫌いかが!どこへ行ってきたの?いっぱい友達連れてきて、ありがとう!”
ってとこかな!?言っていることは。
お茶に口をつけると、まだ水面付近に浮いているお茶葉が、いっしょに口に入る。ペッ!ペッ!

女の子が足桶を持って、やってくる。
“今日はパンジェン(女の子の名前)か!元気!”
ここにいる女の子は、ママを除いて全部で6ー7人いる。
みんな19ー22歳の子で、それぞれ腕にも差がある。
パンジェンはまあ、うまい方である。指の力が強い子がやはり有利であろう。
(普通でも男顔負けの指力)

足桶に、うす茶色の薬を混ぜたお湯をいれ、足をつける。
きれいに洗ってから、コンセントを入れ、桶自身が振動して、お湯を通じて足に伝わってくる。
これだけでも、気持ちいい!そのまま約15分。

次にベットに横になり、まず油みたいな物を足に塗っている。
多分、滑りやすくしてマッサージし易くするのだろう。
ああー気持ち良い!チーママがやってきて、自分の顔を手で触りながら合図。
顔パックやらんかの合図である。

銀川というところは、乾燥地帯で、特に3月から5月までは肌がひび割れするほど乾燥している。
先日、やはり、チーママに勧められて顔パックマッサージをやったが、
本当にすべすべになって 気持ち良かった。
女性のエステヘ行きたい気持ちがようやく理解できた。

“わかった!わかった!じゃー、この前のウンチパックね!”
ウンチパックとは、私が命名したもので、中国人には意味が分からず通じている。
こげ茶色の、ちょうどこぶしくらいの、パック剤を手でちぎって、
細長くしそれを顔にとぐろを巻くようにのせて、引き伸ばしてゆく。まるで・・・!
ゲー!おぞましやー!

その前に、いろんな種類のクリームを顔に塗りたくっては、顔マッサージ、
また塗ってはマッサージを、熱い蒸気や冷たい蒸気を、顔に浴びせながら繰り返す。
その後、ウンチパックを顔全体に・・・。
鏡を見てみると、ソンビに見えてしまうのは、私だけではない。

パンジェンは、私がウンチパックをしていても、おかまいなく足の マッサージをやっている。
“おー!パンジェン、きくー! そこをもっと強く!”
パンジェンはけらけら笑いながら、さらに強く突きやがる。
“おー!たまらん!やっぱ、相当こってるなあ! いてー!!”
パンジェンは私をおちょくっている。
足按摩が、1時間、ウンチパックが1時間半を要する。
足按摩をすると、終わったときに、新品の靴下をはかしてくれる。
超薄いストッキングみたいなやつで、くつをはくとガバガバになり、靴の中で足がすべる。

  下に降りていくと、他の3人が待っていた。というか、女の子達と写真を撮り合いながら、
キャーキャー言いながら、遊んでいた。
デジカメで撮って、すぐその場で見れるもんだから、女の子の文句の多いこと多いこと。
やはり、写り具合は、気になるみたいだ。
“いいなあ!もりあがってて!”
“遅すぎるんでだわー! ハイ、チーズ! パシャ”
A氏がチーママとふたりで、撮っている。
さんざん写真を撮りまくり、後で印刷して持ってくると約束して店を出た。

みんな、全身が軽くなって、飛び跳ねながら歩いている。
私も、足取りが大変軽いし、顔肌もすべすべ! 奇麗にみえるかな?
オカマか!おれは!

  最後にスーパに寄って、10本20元の瓶ビールを買いタクシーでゲストハウスに帰宅。

“あーあ!今日は充実した1日だった”
“嘘言え!毎週末、同じパターンではないか!”とみんなで納得。

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