アンディーさんの旅日記「西安観光3」





“西安観光 最終日”

  6月4日(日) 珍しく雨 西安より銀川到着

  朝、目が覚めて、窓の外をすぐ見る。
3日目にして、やっと雨はやんでいる。
2日前に西安に到着して、昨日の夜まで霧雨が降り続いていたからだ。
いくら、銀川より雨が多いといっても、何日も降り続ける事は珍しい。
街のいたるところの道が、水溜まりだらけである。
めったに雨なんか、降らないものだから、排水能力の悪い事!悪い事!

  ホテルのチェックアウトを済まして、早速バスに乗り込む。

“おはようございます!”
“しかし、昨日の夜に、久しぶりに食べたピザは、おいしかったなあ!”
“銀川では、食べれないもんね!”と、仲間の伊達が言う。たしかに、そうだ!!
銀川で、ハンバーガ屋は2件見つけたが、ピザ屋は、いまだ見つからず。
でも、中国の昼飯レベルだと、ハンバーガは、約4-5倍の贅沢昼飯である。
銀川で、氷の入った飲み物がのめるのは、ハンバーガ屋だけである。
まだ、これを飲んで腹をこわした人は、いないみたいだから大丈夫であろう。

“今日の観光場所は、西安から南へ少し離れた、乾陵/茂陵です。”
“最初の目的地までは約1時間半かかります。
そもそも、この乾陵は、唐の時代の皇帝***・・・・・・・”(略)

  この、ガイドさんは、本当に日本語がうまい中国人である。
中国史は、プロ級で、歴史の人物の日本語の呼び方まで、よく知っている。
日本に行った事はなく、独学で勉強したそうな。
それだけ、西安では日本語がしゃべれる事が、大変な特技となるみたいだ。

  バスは、一面、麦畑の道を走り続ける。
ちょうど今が、麦の刈入れ時期で、たくさんの農民が、手になにやら道具を持って、
一生懸命刈っている。
もちろん、女、子ども全員でだ!

刈り終わった麦わらが、バスが走る道の両側を、ふさいでしまっている。
こんな光景が延々と続く。

  やっと、乾陵の近くにある、唐時代の何とか皇帝の孫娘の墓と言われるところにつく。
麦畑の中に、突然現れた感じ!
門をくぐると、きれいに整備された庭があり、大きな鐘が両側に飾られていた。

更に奥に進むと、墓の入口にたどり着く。
ここから、直径2.5メータぐらいの穴が、地中に向かっており、その奥に、
棺が置いてあるらしい。
穴に入ると、ひんやりと涼しい。
けっこう深い。途中に、この墓を作ったときの、石碑が飾られ、その横には、
盗掘されたと思われる、横穴まで残されていた。

壁には、当時の女の人が描かれた、壁画がたくさん見える。
色も鮮やかで、見なりも大変きれい。
でも、顔はぽっちゃり型で太りぎみ。
この時代では、どうも太った人が美人と、言われていたそうだ。

壁画は、ガイドさんによると、模造品で、本物は、別のところに大切に保管してあるそうな!
さすが、歴史遺産を大切にする中国だ!
しかし、盗掘したのも中国人だ! ムッ!?

さらに、もぐっていくと、穴がだんだん小さくなっていき、最後の門をくぐると、
大きな棺のある部屋に出た。
“おー!、これが棺か!”伊達がこわごわ言う。

棺は、高さ/幅が2.5メータ、長さが5メータぐらいで、かなりでかい。
部屋の天井も、ドーム型でかなり高い。
こんな地下深くに、こんなものを作るなんて、古代の人はすごいですなあ!
壁一面には、女性の壁画がいっぱい。
なんか、神秘的で恐い感じさえする。ブル!ブル!ブル!

穴から出ると、また強い日差し。

  さあ、昼飯だ!
やはり、田舎の中国料理は、日本人の口に合うものは、ほとんど無かった。
その中でも、元気だったのは、D氏だ!
香草の入ったラーメンをモリモリ食べ、にが瓜の料理をおいしいおいしいと食べ、
わけのわからない魚料理を変わった味だがそこがいいと満足していた。

その数日後に、D氏は、5日間ほど腹くだりでダウンしたが・・・。
(自業自得、ざまーないよ!!)

D氏は、会社の組合長をやるくらいの積極果敢な人物で、こちらでは赴任者のU氏と
大変気が合うらしい。
いつも、2人でつるんで、夜な夜な遊びまわり、一部ではホモではと囁かれている。
・・・・嘘ですが!
私もよく誘われて、悪の入口に誘い込まれそうになるが、強靭な自己意思で守り続けている。
・・・・何ちゃって!!
すぐ、人のせいにするのが、私の悪い癖である。

  次に王の古墳である乾陵にバスは向かう。
小高い丘を上り切ったところに、乾陵がある。
駐車場を抜けると、そこに広がる幅50メータ、長さ500メータはあろうか、
大きな石を中央に敷き詰めた、日本風に言うと参道である。
周囲の景色が一望できて、大変雄大で気持ちいい。
ここ全体が、王の墓の古墳らしい。こりゃーで、で、でかーーい!!

左端には、こま犬みたいな1対の遺跡、と城みたいな建物が祭られている。
右端には、首の無い人の石像と、文字も何も刻まれていない、おおきな石柱がある。
“ここには、未来の人類が我々を評価して、それが刻まれる。”
と言って、建てたそうな。なんとも、古代の人は、粋なはからいをしやがる。

王の棺が眠る墓は、この奥のちょっと小高い丘全体の、古墳の地下にあるらしい。
このあたりの土は、岩混じりの大変固いものらしく、そのため、盗掘からまぬがれたらしい。
王の墓は未だ未発掘で、今世紀最大の、大変な金銀財宝が隠されていると言っていました。
只今、中国政府の管理下で、厳重に守られている。
現在、すこしづつ発掘中で、あと20年以上はかかるであろうと、言っていた。
気の長い話やのーー!

  もうひとつここには面白いだしものがあった。
この参道を歩いていると、小学生以下の子供たち十数人が寄ってきて、
手に持った小さな土産物を、
売りつけようとしている。
参道を我々とずーといっしょに歩きながら、
“これ10元!これ10元!これ10元!これ10元!これ10元!これ10元!”
とみんなが言ってくる。
“ブヨ!!(いらない!)”と言うと、“ヨー!、ヨー!(いる!いる!)”と言い返してくる。
また、
“ブヨ!!ブヨ!!ブヨ!!”
“ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!”
“ブヨ!!ブヨ!!ブヨ!!ブヨ!!ブヨ!!”
“ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!”
“ブヨ!!ブヨ!!ブヨ!!ブヨ!!ブヨ!!ブヨ!!ブヨ!!ブヨ!!ブヨ!!ブヨ!!”
“ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!
ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!ヨー!”

子どもとの根比べである。でも、かわいらしい顔をしてて、明るく、貧しいけど、
せいいっぱい、やっている感じで・・・!

結局買ってあげたのは、例の筋肉マンM氏だけである。
彼は、体つきに似合わず、慈悲深いところがある。
でも、こじきとは違って、子供を使った押売り商売だ!
私は、1人買ってやると、周りの子達が寄ってきて、収集つかなくなると聞いていたもんだから、
そんな感じには見えなかった。

  やっとのことで、子供たちにバイバイし、バスへ乗り込む。
バスの中に置いてあった、中身の無いペットボトルの空き容器を差し出したら、
子供たちが喜んで持っていった。

  最後に、漢の武帝の墓の茂陵に、バスを走らせる。
さんざんバスの運ちゃんが、道に迷ったあげく茂陵についた。

これは、道に迷うはずだ!
360度麦畑の中に、ポツンと土を盛っただけの古墳だ!
しかも、同じような古墳が、周りのいたるところに、見える。
一瞬降りて、すぐ近くの博物館のあるところへ行く。

乾陵でみんな歩きつかれて、この中で、アイスクリームを食らいながら、しばし休憩。
その後、いろいろな石の動物の遺跡を、見た。
なんか、そこらへんにある石を、むりやり動物に似せた感じのものが多い。
“これが、カエル! これが、カメ! それが、ウマ! ”とガイドさんが言っているが、
そう言われると、そのように見えてくるから、人間って不思議なもんだ。

   階段を上って、古墳の頂上へ登る。
気持ちいい景色だ。麦畑の中にところどころに、古墳の台形山が見える。

“写真とって?”とD氏が、私に顔を少しゆがめて言う。
“わかった!こっちをバックに・・・・。”
“いい! いい!ここ1枚で” なんか、先を急いでいる様子のD氏だ!
“ジャーね!ありがとさん”と走って下っていった。
後で聞いたら、トイレを探していたそーな!
“おめーー!昼、食いすぎだわーーー!”

  その後、西安飛行場に向かい、無事銀川飛行場に、降り立った。

あー疲れた! でも、この3日間の西安観光は本当によかったね!!
と、みんなでうなづいてホテルに入った。

  街の真ん中のホテルから、街外れのゲストハウスのホテルに移ったのは
その次の日であった。

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