京劇のお話

京劇と雑技

   中国の古典劇には、さまざまな地方劇、雑技、民間芸能、人形芝居などがあります、
それらを集大成した形で主流を成しているのが京劇です。

   京劇は、歌、せりふ、踊り、立ち回りの4つの要素から成り立っていて、
“三国志”、“水滸伝”のような英雄豪傑が大活躍する歴史もの、“孫悟空”のように
立ち回りを主体にした伝奇ものが多く、現在1,000以上の演目があります。

   音楽は太鼓やドラムなどの打楽器と胡弓を主とした管弦楽器が使われ、
歌は、力強くて明快な“西皮”と重厚で沈痛な調子の“二黄”に別れます。
役柄は、生(立役)、旦(女性)、浄(敵役で隈取を付ける)、丑(道化役)の四種類から成り立っています。

   このように京劇は、芝居の内容よりは歌舞的な面に重きを置いたもので、
文字通り日本の歌舞伎とよく似ているところがあり、簡素な舞台、豪華な衣装、独特なメーキャップ等
共通の手法も多いので、初めてご覧になっても、抵抗なく理解され、その劇的な雰囲気を素直に
楽しむ事が出来ます。

   一方雑技と呼ばれるサーカスやアクロバットなどの曲芸も盛んで、
スリルに満ちた軽業師やパンダなど動物達の曲技は、中国で広く民衆に愛されています。

中国語版京劇のお話


神州旅遊内には京劇関連のページがあります。


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