アンディーさんの旅日記「ナイアガラの旅 その2」

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“ナイアガラの旅 その2”

(ナイアガラ2日目)

  その日の朝は、大変すがすがしくて、太陽がまぶしい天気でした。
じゃんけんで負けた私は、エキストラベッドでの睡眠。少々狭くて
ベットから落ちそうだったけど、なんとか寝返りをうまくできました。
“花◎マークの100点満点!” 自分だけが、満足満足!!

  のそのそとみんな起きて、早速朝食といきましょうか。
アメリカンスタイルの朝食なんて、軽い物だけ!
ホテルのロビーにちょっとしたドーナツとマフィンが無造作に置いてあって、
ミルク、ティー、アメリカンコーヒー等の飲み物がある。
まあ、いくら食べてもホテル代に込みでタダだから我慢するっか!!

  荷物を車に詰め込み、いざ出発! 只今、8時半。
約10分で、ナイアガラ半日ツアーの集合場所だ。

“おーお、けっこうツアー参加する人が多いんだなあ”
アメリカ人の家族連れやアベックが50人くらいは集まっている。
コースは3種類くらいあって、それぞれに1日/半日のコースが設定されている。
我々が選んだコースは、ナイアガラアメリカ周遊の半日コース。
同じコースを選んだ人は20人くらいで、我々以外のアメリカ人は全て1日コースだった。

  早速マイクロバスに乗り込んで出発。綺麗な女性の観光ガイドが、いっしょに乗り込んできた。
マイクロバスは、昨日の夕方に、まず滝を見に行こうと行ったところと同じ駐車場に入る。
昨日と同じように、ゴー!!と言う滝の音が耳に飛び込んでくる。

  べっぴんさん(古い言い方!)のガイドに連れられて、滝の真正面のところに行く。
オリーブちゃん(べっぴんさんの名前で、勝手に私がつけた)が、
ナイアガラの滝の大きさや量、立地条件から歴史などを、いかにも得意そうに説明している。
滝の音がうるさいのと英語の説明(あったりめーか!)のためによく聞き取れないーー!
驚いたのは、1年に1フィート(30センチ)ぐらい上流に滝が移動しているんだって!
水の力で岩が削り取られて・・。

  お決まりのオリーブちゃんの説明が終わって、滝の上流の方へみんなで行く。
この間に、キースK課長はオリーブちゃんとツーショットの写真を撮っている。
“ねえねえ! オリーブちゃん、いくつ? もう、この仕事長いの?”
“はーい! 21ちゃいの学生デース! だから、このシーズンだけのアルバイトだよ〜!”
てな感じで、答えたんじゃないかな!?
さすが、抜け目のないキースK課長、しっかりとギャルと会話してる。
負けじと俺も・・・・。

  キースK課長は、いつも人前ではキャップをかぶってるんです。
じつは、じつは、大きい声では言えませんが、ハゲてるんです(声大きいって!!)
だから、帽子を取るとえらい年くって見えるもんだから、特に若い女性の前では絶対にかかせない
必需品。
がぶっていると、逆に年よりもかなり若く、アメリカ人に見られるんでっせ。

若造のI氏、って言っても30を越えてるんだけど、酒屋に行ってもビールを売ってくれないんです。
子供に売るビールは売ってないって、軽くあしらわれる。
いくら弁解しても信じてくれない。
たまたまパスポートを持参してたからそれを見せて、目を丸くしながら納得してくれて、一件落着。
パスポート持って酒買いにいかなあかんのは、このI氏以外の出張者の日本人には他にもいるんです。
日本人は、ヒゲがなくさっぱりした顔立ちだから、アメリカ人にとっては、誰でも若く見えるんですよね。
逆に、日本人にとっては、若いアメリカ人でもみんなおっさんに見えるぞ〜!!

  てな事言いながら歩いていると、滝の少し上流に到着。川幅は広いが深さは底の石が見えるほど浅い。
だが、水の流れる量はハンパではない。大雨が降ったときの日本の川以上だ。
これが集結して滝壷になだれ落ちるんだからすごい。
毎年何人かここからあっと言う間に流されて、水死する人いるそうな。
川の近くまで行って、水を手で触ってみる。
“これが、ナイアガラの水かあ!”
“記念に撮って撮ってえーー!!”

  また先ほどの滝の真ん前のところまで歩いて戻る。今度は、滝壷の下に降りるそうだ。
少し階段を下ったところに、岩の中をくりぬいたエレベータがあった。
エレベータに乗る前に、靴と靴下を脱いで預け、かわりにでっけいカッパとゴム草履をくれる。
“おいおい!えええかー、こんなもん必要なんか?”
“つべこべ言わず、右へならえーー!!  これは、太っちょアメリカ人サイズだなあ!”
ダブダブのカッパを着て、草履をはいた姿は、みんななんともこっけいな・・・。

  エレベータを降りると、もうそこは霧雨の応酬。すぐに船着き場があって、船に乗り込む。
滝壷の真下までは、船でえっこらえっこら行くみたい。
真下までくると、もうすごい轟音と雨の荒らし。船もエンジンをふかしていないと
下流に流されるは、向きはあっちこっちでっちだわで・・・。
カッパがあっても、もう頭からぐちょぐちょ!
上を見上げても、水しぶきで落ちてくるところが、良く見えなーい!

  ちょうど滝の落ちる横に、バイパスの滝が流れる岩山があってそこに人がいっぱい歩いてる。
もう、滝から落ちる水がもろにかかるところに道がぬうように敷いてある。
10分ぐらい滝壷の下にいて、またエレベータのあったところへ戻る。

  エレベータで上に上がると思いきや、横の道を通り抜ける。
“やっぱ、さっき船で見えた岩山に上るんだ!!”
ここの道を通って上っていくのは、すっげー勇気がいる。
ドラム缶をひっくり返したような水が落ちてる真ん下を、通らないと先に進めない。
もう、ちっちゃい子供たちなんか、べちゃべちゃなのを 喜んじゃって、はしゃぎまわってるー!
“ここは、子供に戻っちゃおっと!!”

  必死の思いでたどり着いた展望台は、滝をまさに目前に見た絶景!
“これが、アメリカだーー!!!!!”“ハイ、ポーズ!!”
さすがに、カメラもびったんこ!

  この後、エレベータで上に上がって、しばし休憩。っていうか、少しは乾かさんと・・・。
その間に、アイスクリームを買いに行く。

  日本人の英語の発音で、一番つたわりにくいのが“V”の音だ。
バニラは、普通に言うと全く通じない。むしろ、発音しない方が通じる場合が多い。
だから、バニラをたのむときは、“バ”を言わずに“ニ”にアクセントをつけて言っている。

“・ニラ、プリーズ!” −−−−“OK!”
“・・ニラ、プリーズ!” −−−“Yes!”
“・・・ニラ、プリーズ!” −−“OK!”
“バニラ、プリーズ!” −−−“Yes,OK!”
“あれー? バニラでもちゃんと通じるじゃん!”
そうです。観光地では、日本人の英語にもうなっれっこみたいで、相手の方が上手。
ブルートおばはんに軍配!
(アイスクリームを売っていた150キロはある人)

  どういうわけか、アメリカ人はミントのアイスクリームが好きなんですよね。
やっぱ、アイスクリームはニラだね。ム??

  またまた、バスに乗り込んで、今度は滝の下流に移動。
5分ぐらいで到着したところは、いわゆる“淵”で、ばかでかい。
深さも相当ありそうで、すごい水の流れがぐるぐる渦を巻いている。
淵の周りは、断崖絶壁で下の方にそれが見渡せる。
なんか、オリーブちゃんがいろいろ説明してたらしいけど早口すぎて理解できず、
っと言うか、顔ばかり見ていて聞き耳持たず(笑)
30分ぐらい散策して、またもとの場所にマイクロバスで戻る。

  ここまでが、半日コースのツアー終了で、我々日本人だけ降りる。
ちょうど12時半だった。
昼食を、わけのわからないようなレストランで、ビールをかっ食らいながら
簡単に済まして、適当に滝の周りを散策したり、店屋でお土産を買ったり写真を撮ったり等等。
♪♪ナンダ、カンダ、さけんだってー!♪♪(by:藤井隆)

“さあ、そろそろビールとつまみを買い込んで、カナダ側へ渡りましょうかねー”既に、
4時をまわっていた。
駐車場から、カナダ側に行く橋の案内標識に従って、交差点を曲がった瞬間にピタリ停止してしまった。

“なんじゃい! このすっげー渋滞は。橋まで延々と続いているじゃん!”
と最初に叫んだのは、トーマス上田。
そーーーなんです。この時間は、誰もかれもが今日の宿泊先のカナダ側に向かっている、
一番のピークにぶつかってしまったんです。
1台づつ止めて、乗っている人間全部の入国審査を受けないといかんもんで、もう、いやというほど
時間がかかるのだ。
また、腰を据えて、橋から見えるナイアガラの滝をゆっくりと見ようとすっか!

  もう、目にナイアガラの滝のカビがはえるくらい、時間がかかって今晩の予約済のホテルに
たどり着いたのが、6時半でした。
“ホリデーイン・ナイアガラ”という10階建て以上のでっかいホテルで滝の斜め正面にある1等地。
“こりゃあー、すっげーなあー!!”
“昨日のホテルとは、段違いだ!!”

  早速、電話予約した時にFaxでもらった予約案内をフロントに渡す。
“We have the reservations this night・・・・・・・・・・!!”
(訳:我々は今夜予約をしています。)
“Excuse,no reservation for you tonight・・・・・・・・・!!”ってフロントのおねいちゃん!
(訳:すみません、今夜はあなたの予約はされていません。)
“なにーー!! 予約されていないって? どうして?”
“ここに、予約したときの確認書があるじゃない?”
“どうなってんだーー!!”っとフロントのおねいちゃんに噛み付いても既に空いている部屋は
1つも無し。
なんか、ホテルのマネージャーが出てきてむつかしい説明をしてくれた。
確かにこの確認書は、このホテルからFaxしておりますが・・・。
どうも、いったん予約されたのが取り消されたらしい事がわかった。

  この理由は、会社へ戻って赴任者に聞いてわかったんだけど、電話で予約したときに
クレジットカードの番号を一緒に言わないと、チェックインのある時間が過ぎると
自動的に予約キャンセルされちゃうそうです。また、遅くなるときは必ず行くって言う
リコンファームが必要だって事が分かりました。まるで、飛行機の予約なみ!

  さあさあ、これからが大変! まず、このホテルに紹介してもらったホテルに行く。
しかし、スイートルームしか空いていない。こりゃだめだ、高すぎる!
今夜は、カナダで最初で最後の野宿かあ!!
手分けして、まわりのちいさなホテルをかたっぱしから、5人泊まれるか聞きまくる。
私は、5−6件目だったろうか、平屋のたこ部屋みたいなホテルで、何とか5人で2部屋空いているところを、
ようやく見つけました。
ちょっと危なそうな気もしたけどこの非常事態にそんな事は言っておれない。
ようやく話がまとまって、部屋のキーをもらえた。親切でいいオーナーで安心した。
“あーあ、ほんと疲れた! でも、なんとか泊まれてやれやれだね!!”
“急に腹が減ってきた、おい、もう8時だぞー!! よーし、めしにしよーう!!”
“・・大賛成!!”

  夜のナイアガラは、ライティングされて、昼間とは違った顔を見せている。
音は、昼と同じだが・・・。大変神秘的って言うか、美しいの一言に尽きる。
その夜景が目の前に見える、屋外のレストランのテーブルに座って、プライムリブロースを
ビールといっしょにほうばる。

みんなで合唱!!
“これがカナダだー!!、これもカナダだー!!”
このよる、このテーブルで思い残す事無く、カナダの夜を楽しんだ事は言うまでもない。

  次の日の朝は、昼間のカナダ側のナイアガラの滝を満喫して、お土産を買い、
10時過ぎには、ここを出発して、いざケンタッキーの家へ。
帰路は、そのままカナダを西に突っ切って、デトロイトの近くでアメリカ側に入国して、戻った。
会社に着いたのは、夜の10時を回っていた。

  いろいろあったけど、楽しくて、はらはらどきどきのナイアガラの旅で満足満足。
あーー、眠い!眠い! おやすみなさーーい!!


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